アナタは登山中に足を滑らせて、谷底へまっ逆さま!
しかし運良く途中の木に掴まって、転落しないで済みました。
ドラマや映画などでお馴染みのシチュエーションですが
やがて力尽きて手を離し、谷底へ落ちてしまうのは必至です。
なぜ、九死に一生を取り留めたのに
救援を待てずに手を離してしまうのでしょうか?
これこそが、身体の脳が命じる
「生き伸びるための最後の手段」です。
筋肉にとって、自分の体重を支えるのは容易いことですが
長時間続くと疲労物質が溜まり始めます。
どんどん、どんどん溜まり続け
ついに脳に達した時、脳は即死します。
身体に傷一つ無くても脳が死んでしまったら一巻の終わり!
そこで身体の脳は考えます。
「ここで頑張っていても脳死は免れない。
それならいっそ手を離して落ちてしまおう。
ひょっとしたら手足を折るだけで済むかもしれない」
100%の死が待ち受けている場合
万に一つの可能性に賭けるのが
生命維持装置である「身体の脳」の究極の選択です。