人間の体を横から見ると
背骨は緩やかに「S」字状にカーブしています。
これを「整理湾曲」といいます。
カーブを描くことで衝撃を吸収しているのです。
細かく見て行くと
骨盤は僅かに前傾し、腰は後ろに反り返ります。
背中から胸にかけて、やや前湾しながら首に達し
首が後ろに反る形になって、頭が垂直になります。
実際にやってみましょう。
立ち上がって「良い姿勢」をつくってください。
お尻が持ち上がり、おへそが付き出す形になって腰が反り
胸を張って、顎を僅かに引いていると思います。
今度は、猫背になる「悪い姿勢」を取ってください。
お尻が落ち、膝が僅かに曲がり
お腹が窪んで、背中が丸まり
顎が突き出すような姿勢になります。
二つの姿勢を繰り返してみてください。
1cmくらい、背が縮むのが分かるでしょう。
ポイントになっているのは「お尻」です。
お尻を持ち上げると膝がスッと伸び
きれいな整理湾曲がつくられますが
お尻を落とすと膝が曲がり、猫背になってしまいます。
重要なのは「骨盤」です。
骨盤が後傾することで整理湾曲が崩れ
猫背になってしまうわけです。