感染症は人間の天敵？

ある自然公園で、草食動物が襲われたら可哀想
という動物愛護精神から、肉食獣をシャットアウト！
草食動物たちは、人間に与えられた楽園で
大いに繁栄したと思いきや
絶滅の危機に瀕してしまいました。

なぜでしょうか？

原因は、伝染病の蔓延です。

百獣の王ライオンでさえ
健康な大人の獲物を襲うことはありません。
反撃されて自分がケガをするのを恐れるためです。
弱肉強食の自然世界では
ケガで狩りができなくなるのは命取りです。

いきおい、狙われるのは子どもや年寄り
あるいは、ケガや病気で弱った個体です。
このことが、逆に伝染病が広がることを防ぎ
運悪く獲物になってしまうことはあっても
草食動物も、肉食動物も
ある一定のバランスを保ちながら
共存していくことができるのです。

さて、人間には天敵がいません。
ごく稀に、野生動物に襲われたなんて
ニュースも聞きますが、普段の生活の中で
「クマやオオカミに襲われるかもしれない」
って心配している人などいないでしょう。

これは、ウイルスにとっては天国！！
鋭い牙も、尖った爪も持たない同種の生物が
狭い範囲にウヨウヨしているのですから、繁殖し放題。
世代交代によって、次々に姿形を変えながら
新型コロナやインフルエンザのように
人を病気にし、死に至らしめるような種が
時々発生して、人間界が大騒ぎするという歴史は
これからも繰り返されていくのでしょう。

症状を抑える薬も、予防効果のあるワクチンも
やばいウイルスが発生してからスタートする話…
さて、アナタは、どんな備えをしますか？