「♪母さんお肩を叩きましょう タントン タントン タントントン♪」
と歌にもあるように、肩が凝ったら揉んだり叩いたりするのが一般的です。
本当に、それで良くなるのでしょうか???
「肩が凝る」というのは、肩から首筋にかけての筋肉が緊張し
血の巡りが悪くなって、疲労が溜まった状態と考えられます。
揉んだり叩いたりすれば、溜まっていた疲労物質を押し出すことができますから
とりあえず楽になりますが、またすぐに凝ってしまいます。
その上、揉めば揉むほど効かなくなって、「もっと強く、もっと強く」となり
一生懸命揉んでくれる子どもに向かって
「あんた力ないわねえ。手ぇ抜いてるんじゃないの?」と怒り出す始末。
肩を揉むのが、肩こりに効果があるとは、とても思えません。
これは、「肩を揉む」という強い刺激を受けて、身体の脳が危機感を持ち
肩の筋肉をさらに緊張させたと考えれば、辻褄が合います。
緊張が強くなったのでマッサージが効かなくなり、疲労もすぐに溜まってしまいます。
そっと触れることで身体の脳を安心させれば、身体は自ら力を抜くので
筋肉の緊張が緩み、血流がよくなり、疲労が抜けていくわけです。