腸はおへその辺りから下腹部にかけて
お腹の中でとぐろを巻いているわけですが
「鼠径ヘルニア」の名前が示すとおり
腸の下の方で起きるという特徴があります。
つまり、腸がお腹の底で筋膜に押し付けられ続けたために
弱っていた筋膜が耐え切れず
突き出してしまったと考えるのが自然です。
一番の問題は内臓下垂によって腸が押し付けられたことであり
加齢、立ち仕事、重労働などは、その要因に過ぎないと考えられます。
背骨のゆがみにより、偏った圧迫を受け続けると
頑丈な椎間板もつぶれてしまいます。
それと同じように、腸に圧迫され続けた筋膜が凹み
そこに腸が陥没して、外に向かって突き出してくるわけです。