生まれたばかりの赤ちゃんは寝返りも打てず
手足をバタバタさせるぐらいが関の山ですが
半年ほどで寝返りを覚えると、その後、半年ぐらいで
ハイハイを覚え、つかまり立ちができるようになり
歩き始めます。
しかし、歩き始めたころはすぐに転んでしまいます。
筋力がないから?
いえいえ、生まれたばかりの赤ちゃんも
自分の体重を支えて、ぶら下がれるくらいの
握力はありますから、筋力が足りないというより
上手にバランスを取ること
つまり、筋肉のコントロールが下手なんだと思います。
私たちは普段、何も考えずに歩いたり、走ったりしていますが
実際には、足の裏で瞬時に地面の状態をフィードバックし
常にバランスを取りながら、右足を上げ、前に出し
右足をつくと、今度は左足を上げ、前に出して移動します。
その難しさは、恐らくロボット工学者が
一番身に沁みて分かっているんじゃないでしょうか?
今、転ばずに歩けるのは、赤ちゃんのころ
何度転んでも、めげずに繰り返した訓練の賜です。
同様に、私たちの様々な動きを司る筋肉には
全てコントロールする訓練が必要です。
野球のボールを投げるのも
サッカーボールを蹴るのも
最初のうちは、みんな下手くそですが
繰り返し練習することで
筋肉を上手にコントロールできるようになってきます。